春さらば ～おばあちゃん 天国に財布はいらないよ～

芸達者な役者さん達の演技が光る
なかなか良いドラマでした。

以前、書いたように、市原さんに逆に騙されて（少しだけど）、
そして、ひそかに悪女役。
夏川ファンとしては、ある意味、希望通りでした。
単発ドラマものとして、夏川さんの作品の中でもかなりの好位置。
テレ東じゃなければ、代表作としてプロフィールに書かれてもおかしくない感じ。

ストーリーとしては、夏川さんは、「あまり考えずに楽しんでください」と
言ってましたが、まぁ、考えちゃいますよね、色々と。
自分の親のこと、そして、子供のことも。

このドラマの老人達は、まだまだ元気な方で、
騙されていることに気がつきつつも、
例え、自分の財産が０になっても、
かすみに介護してもらえるのであればと思い、
騙されるふりをするわけですが、
実際、一番望んでいることはそういう”触れ合い”なんでしょうね。
お金が全くなければ、そういう”触れ合い”も買えないとなると、
さびしいですけどね。
でも、お金で買えて、騙されたと思わなければ、
それはそれで幸せなのかも・・・とも。

ちょっとモヤっとしたのは、結局、
かすみは騙したお金を全部返し、相続も放棄。
一見、解決したようなんですが、
介護に関わる問題が何も解決してないってこと。
いや、一ドラマにそこまで期待してはいけないんですけどね。

年収２５０万円にも満たないシングルマザー。
”どんな悪いことをしても、子供とは離れない”と言ったかすみ。
この先、ヘルパーとして、母としてどうやっていくのだろうか。
かすみの今後が見てみたいと思いました。


それにしても、ドラマ見ながら、
ちょいちょい無理恋（まちゃあき）を思い出し、
「あれも、介護ドラマでも良かったよなぁ」と思ったりしてました。