「アイドル、かくの如し」 12/11(日)マチネ公演 に続いて、2回目。
『お前の口に合うものは、俺の口にも合うんじゃねぇのか。』
この台詞にかなり、きゃぁ~、となりましたです、はい。
喧嘩ばかりして、倦怠期迎えていそうな夫婦なのに、この台詞!
初回は物語を追うことと夏川さんは大丈夫か?ということで精一杯だったけど、
今回はさすがに少し余裕を持って、台詞を楽しんじゃったり、
”アイドルって何?”とか、この夫婦の背景だとか、、、
色々考えながら観ておりました。
(途中、数分落ちたけど(若干、記憶がない・・))
クドカンの役はカッコいいといわれているわけですが、
容姿に惑わされず(笑)、本当にカッコいいのか?なんて思いながら観ていたら、
いやいや、本当にかっこよかった(笑)。
その中での冒頭の台詞ですよ。
あぁいう台詞を普通に言えちゃう古賀という男。
かっこつけではなく、かっこよかった。かなりやられた。
自分の所のタレントを子供のように守ろうとする姿とか、
妻やトシノブを売り出せなかったことをずっと胸に秘めている姿とか、
事務員の女性と浮気しちゃうところはあるけれど、
祥子(夏川さん)が一緒になろうと思っただけの男だなぁと。
祥子さんもね、いつもキリキリしているようで、タレント想いでね。
それこそ、トシノブのことをずっと引きずってきている。
この事務所、結構いいですよ。
台詞もね、”あぁ、これはアドリブは出せないな”と思うぐらい、
計算された台詞の連続なんだということを実感。
これが岩松さんの世界で、役者が呼ばずとも寄ってくる演出家の力なのかと。
まぁ、よくわからんけど、そんなことを感じはした。
依然、難しくて、好みかどうかは別だけど。
それにしても、アイドルってほんと何でしょうねぇ・・・
今回はパンフレットを読んでのぞんだわけですが、
岩松さんは「生け贄」と表現していましたね。
「生け贄」、、、ねぇ・・・
所詮、虚像なんだろうけど、ここ最近は、ブログやTwitterで
どんどん自分を出していくことを求められたりもして。
なかなか大変な存在ではありますね。
私自身、その虚像に支えられてきた過去がたくさんあって、
虚像は虚像のままでいて欲しいという思いもありつつ、
その虚像が何かに取り組んでいる実像に惹かれたりもして。
結局、虚像と実像の違いはいずれ見えることがあるとして、
それを含め応援しようと思える人とそうでない人の違いってのが、
ずっとアイドルでいられるかどうかの違いなのかもしれないとか。
そう考えると、夏川さんは私にとってアイドルだなと(笑)